ほろ酔い、ナンパ師を目指せ。
21歳、ほろ酔い。
モテたい。
大阪、大学生。
モテたい。
イケメンとは程遠い。
モテたい。
関西人なのにおもろない。
モテたい。
ナンパや、ナンパやで、、ナンパ師になるんや。
モテたいがモテないがモテたい。
”大阪でナンパして男をアゲろ”
モテたい。
ほろ酔いはこうしてナンパ師への道を歩み始めた。
夏真っ盛り、地元は花火大会で賑わう今日。
ほろ酔い(シラフ)は祭りに行く女の子も見つからず。
自宅で一人、酒を飲んで嫉妬に狂っていた。
このままではいけない。
いや、このままではイケない。
ほろ酔い(ほろ酔い)は街へ繰り出した。
到着した頃には酔いも覚め、酒の勢いに頼ることも出来ない。
ほろ酔いでも買うか、いや金も無いしあんなもん(白のやつ美味しい)でほろ酔えんわ。
駅の喫煙所で一服し、結局ノープランで外へ。
ナンパといっても何をどうすればいいのか。
どないして声を掛けるんかも分からん。
なんせやらな分からんやろととりあえず。
イヤホンをして歩く20代前半の女の子に声かけ。
ほろ酔い「なあなあ。」
イヤホン「え?何ですか?(片方のイヤホンを外しつつ)」
・・・。
(何ですか言われても、何なんやろか。何て言えばいいのか。)
ほろ酔い「花火は見やんの?」
片耳イヤホン「見ないです。(立ち去りながら)」
ほろ酔い「ほなこれからどっかで 両耳イヤホン「嫌です。」
Oh shit!!
iPhone画面よりも割れやすいハートを持つほろ酔い。
俺にナンパは無理なのか。
てやんでい。
次!!
奇抜なファッションにヘアスタイルをした美人学生。
19か20歳ぐらいか。
声をかけて並行トークを3分ほど。
立ち止まってはくれず、LINEも拒否され。
ハードゲイの腹筋よりも割れやすいハートを持つほろ酔い。
俺にナンパは無理なのか。
TEYANDEI。
帰宅!!
たったの二人にしか声をかけられず。
そして当然の惨敗。
自分のアピールも相手を褒めることも出来ず。
全く面白くもないトーク。
伸びしろですね。
帰ってやけ酒。
自分には何もない。
何もないからこそ失うものもない。
自分には何も出来ない。
何も出来ないからこそ、こんな自分でも出来るなら誰だって出来るはず。
それを証明するためにほろ酔い(悪酔い)は諦めない。
いやモテるためやねんけどな。